エクセルでグラフの色を変えるには?画像付きで詳しく解説!

エクセルでグラフの色を変える方法を教えてください。自動で色分けされたグラフの色が資料のイメージに合わないんです。

エクセルのグラフは自動で色分けされて便利なんだけど、なんかイメージと違うって思ってしまうこともあるよね。グラフの色は自由に変更できるから一緒にやってみよう!
エクセルでは、グラフの種類に関係なく自動で色分けされたグラフが作成されます。
色の組み合わせが好みではなかった場合や資料のイメージに合わなかった場合は、あとから自由に色を変更することができます。
- グラフを選択して、「色の変更」を使って一括で色を変更
- 特定の系列を選択して、「塗りつぶし」または「図形の塗りつぶし」で色を指定
- 「データ要素の書式設定」の作業ウィンドウから色を変更
本記事では、グラフの色を変更する代表的な方法を紹介していますので、グラフの色を変えたいときはぜひ参考にしてみてください。
エクセルのグラフの色を変更する方法以外にも、エクセルのグラフに関する関連記事があります。
こちらの記事もおすすめです。
エクセルで作成した棒グラフの色を変える手順
エクセルで作成したグラフの色は、グラフの種類に関係なく同じ手順で色を変えることができます。
棒グラフの場合は系列の面積が比較的広いため、色を変更するとグラフの印象が変わるので、ぜひ試してみてください。
棒グラフの色を変えたいときは、以下の3つの方法がおすすめだよ。
- 「色の変更」を使って一括で色を変更する
- 「塗りつぶし」を使って色を変更
- 「図形の塗りつぶし」を使って色を変更する
それぞれの手順を解説していきます。
「色の変更」を使って一括で色を変更する
色の変更(グラフクイックカラー)とは、グラフ専用のカラーパレットです。
「色の変更」を押して表示されたカラーパレットから1つ選んでクリックするだけで、グラフの色を一括で変更することができます。
左が自動で色分けされた棒グラフで、右が「色の変更」を使って色を変更したグラフです。
色を変更してみると、色の組み合わせでグラフの印象がかなり変わりますね。
「色の変更」は、あらかじめ準備されているカラーパレットの中から特定の色の組み合わせを選択して、色を変更します。
そのため、系列ごとに色を変更することはできません。
しかし、表示されたカラーパレットの中から好きな組み合わせを選択するだけなので、どんな色を組み合わせたらいいかわからないという場合は、「色の変更」が便利です。
「色の変更」を使って、グラフの色を変更してみましょう。
- グラフを選択
- 「グラフのデザイン」タブをクリック
- 「色の変更」をクリックする
表示されたカラーパレットから好きな色の組み合わせを選択してください。
棒グラフの色を一括で変更することができました。
「塗りつぶし」を使って色を変更
棒グラフの色を1本ずつ変更したい場合は、「塗りつぶし」または「図形の塗りつぶし」を使います。
はじめに、「塗りつぶし」を使って色を変更する方法を解説します。
色を変更したい系列の上で1回クリックして、変更したい系列だけが選択されている状態にします。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「塗りつぶし」のアイコンの横にある下向き矢印を押す
- 表示された色の候補から変更したい色をクリックする
同様に、他の系列の色を変更したら完成です。
「図形の塗りつぶし」を使って色を変更する
「図形の塗りつぶし」を使う場合は、「書式」タブから操作を行います。
- 色を変更したい系列の上で1回クリックする
- 「書式」タブをクリック
- 「図形の塗りつぶし」の下向き矢印を押す
- 表示された色の候補から変更したい色の上でクリックする
「図形の塗りつぶし」を使う場合も、ホームタブの「塗りつぶし」と同様にすべての系列の色を変更してください。
エクセルで作成した円グラフの色を変えて見やすくしてみよう!
円グラフの色を変える手順も、基本的には棒グラフと同じです。
しかし、円グラフの場合は1つのグラフにすべての系列が表示されるため、色の選び方によってはごちゃごちゃした印象になってしまう場合があるので注意しましょう。
円グラフの場合は、「色の変更」を使って同系色に色を変更するのがおすすめです。
すっきりした印象のグラフになるから試してみてね。
「色の変更」を使って、同系色に色を変更する手順を解説します。
「色の変更」を使って同系色に色を変更
同系色に変更する場合は、「色の変更」のカラーパレットの中にある「モノクロ」の中から色を選択します。
円グラフの上で1回クリックをして、すべての系列を選択します。
- 「グラフのデザイン」タブをクリック
- 「色の変更」を押す
- 「モノクロ」の中から好きな色の組み合わせを選択
同系色で色分けされた円グラフを作成することができました。
これは、自動で色分けされた円グラフと同系色に変更した円グラフを比較したものです。
同じ色合いでまとめるとすっきりした印象になりますね。
資料全体を落ち着いたトーンでまとめたいときは、「モノクロ」を活用してみてください。
特定の系列だけ色を変更する
特定の系列だけを強調したいのですが、そういう場合はどうしたらいいですか?
そういう場合は、同系色で色分けしたあとに強調したい系列だけ色を変更してみよう!
特定の系列だけを強調したい場合は、同系色で色分けしたあとに、強調したい系列の色だけを変更する方法がおすすめです。
同系色に変えたグラフの中から1つを選んで色を変更し、特定の系列を強調してみましょう。
「色の変更」の「モノクロ」を使って、円グラフを同系色で色分けしておきます。
色を変更したい系列の上で2回クリックをして、その系列だけが選択されている状態にしてください。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「塗りつぶし」の下向き矢印を押す
- 表示されているカラーパレットから好きな色をクリックする
選択した系列だけ色を変えることができました。
強調したい系列がある場合は、こちらの方法を試してみてください。
データ要素の書式設定から色を変更
単色で色を塗りつぶしたいときは、「塗りつぶし」や「図形の塗りつぶし」が便利ですが、パターンなどを使って色を変更したい場合は、「データ要素の書式設定」の作業ウィンドウを使います。
「データ要素の書式設定」を使って色を変更してみましょう。
パターンを使って色を変える
グラフを挿入したデータをモノクロで印刷する場合は、パターンを使った塗りつぶしが便利です。
これは、すべてパターンで塗りつぶしたグラフと、自動で色分けされたグラフをモノクロ印刷した画像です。
画像からわかるように、モノクロ印刷をすると自動で色分けしたグラフもパターンと同じような状態で印刷されます。
しかし、あらかじめパターンを使って色分けをしておくと、真っ黒に印刷されてしまう部分がなくなります。
「データ要素の書式設定」の「パターン」を使ってグラフの色を変えてみましょう。
- 色を変更したい系列の上で2回クリックをしたあとに、その系列の上で右クリックをする
- 「データ要素の書式設定」を選択
- 「塗りつぶしと線」のアイコンをクリック
- 「塗りつぶし」を選択
- 「塗りつぶし(パターン)(A)」の前にある〇をクリック
- 表示されたパターンの中から好きなパターンの模様をクリックする
- 次の系列を2回クリックして選択する
- 最初に選択したパターン以外のものをクリックする
STEP3~4の操作を繰り返して、すべての系列を塗りつぶそう!
すべての系列を「パターン」で塗りつぶすことができました。
ただし、すべての系列を「パターン」で塗りつぶしてしまうと上記のように全体がぼやけた印象のグラフになってしまうので、特定の系列だけをパターンにするなどの工夫をしてみてください。
グラデーションを使って色を変える
「系列のオプション」の画面を使うと、グラデーションで塗りつぶすこともできます。
「グラデーション」を使って、グラフの色を変える方法を紹介します。
- 色を変更したい系列の上で2回クリックをして、その系列の上で右クリックをする
- 「データ要素の書式設定」を選択
- 「塗りつぶしと線」のアイコンをクリック
- 「塗りつぶし」を選択
ここまではパターンのときと同じだよ。
- 「塗りつぶし(グラデーション)(G)」を選択
- 「規定のグラデーション」の赤枠の部分をクリック
- 表示されたバリエーションの中から好きなものを選択
「グラデーション」を使って色を変えることができました。
エクセルでグラフの色のバリエーションを増やす方法
グラフの色は、「色の変更」や塗りつぶしに表示される以外の色を使うことはできないんですか?

カラーコードを指定してグラフの色を変えることもできるよ!
エクセルで表示されるカラーパレット以外の色を使用したい場合は、カラーコードを指定して色を変えることができます。
カラーコードとは色ごとに決められている番号のことで、黒は「#000000」、白は「#FFFFFF」のような形で表します。
特定の色のカラーコードを検索したい場合は、「配色の見本帳」というサイトがおすすめです。
色の系統別にカラーコードが掲載されているため、好きな色のコードを簡単に見つけることができます。
こちらのサイトで紹介されているカラーコードは自由に使用できるので、活用してみてください。
出典:「配色の見本帳」:https://ironodata.info/
カラーコードを使って色を変える方法を紹介します。
特定の系列の上で2回クリックをして、色を変えたい部分だけを選択しておきます。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「塗りつぶし」の下向き矢印を押す
- 「その他の色」を選択
「色の設定」のダイアログボックスの「ユーザー設定」のタブをクリックしてください。
- 「Hex(H)」の枠内にカラーコードを入力
- 「OK」を押す
指定したカラーコードの色に変更することができました。
この方法は、グラフだけではなく図形の塗りつぶしなどにも活用できるので試してみてください。
グラフの色を変更するときは全体のバランスを考えて変更する
今まで紹介したように、グラフの色は自由に変更することができます。
ただし、グラフの色を変更するときは全体のバランスを考えるようにしましょう。
左のグラフは、濃い色だけを使い、右のグラフは淡い同系色で色分けしたものです。
濃い色だけを使いすぎてしまうと、グラフ全体のまとまり感がなくなってしまいます。
色を変更する場合は、「色の変更」やパターン、グラデーションなどをうまく活用し、グラフ全体のバランスを考えるようにしましょう。
エクセルのグラフの色の変更に関するQ&A
- 棒グラフの色を変える方法を教えてください。
-
棒グラフの色を変えるおすすめの方法は3つあります。
「色の変更」は、色の組み合わせを考える必要がないので便利な機能です。
それ以外の方法は、本文内のエクセルで作成した棒グラフの色を変える手順で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
- エクセルのグラフの色を一括で変更することはできますか。
-
エクセルのグラフの色を一括で変える方法は2つあります。
1つは、「色の変更」を使って変更する方法です。すべての系列の色を一括で変えたいときは、「色の変更」を使用してみてください。
もう1つは、変更したいすべての系列を選択したあとに色を変更する方法です。こちらは、同じ系列は一括で変更できますが、複数の系列の色をまとめて変更することはできないので注意してください。
詳しい手順は、本文で解説しています。
- エクセルの円グラフの一部の色を変える方法を教えてください。
-
円グラフの一部の色を変更したい場合は、変更したい系列の上で2回クリックをして、特定の系列だけが選択されている状態で色を変更します。
詳しくは、本文内で画像付きで詳しく解説していますので参考にしてください。
エクセルで作成したグラフの色を自由に変更してみよう!
自動で色分けされたグラフの色は、自由に変更することができます。
グラフの色を変更する方法は複数ありますが、本記事では代表的な方法を解説しました。
今回紹介した方法を参考に、グラフの色を資料の雰囲気に合わせて自由に変更してみてください。
最後に、グラフの色を変更する3つの方法をおさらいしておきましょう。
- グラフを選択して、「色の変更」を使って一括で色を変更する
- 特定の系列を選択して、「塗りつぶし」または「図形の塗りつぶし」で色を指定
- 「データ要素の書式設定」の作業ウィンドウから色を変更する
今回紹介した方法は、グラフだけではなく図形の色を変更したい場合にも使用できるので覚えておくと便利です。
本記事を参考に、グラフを思い通りの色に変更してみてください。
エクセルのグラフの色を変更する方法以外にも、エクセルのグラフに関する関連記事があります。
こちらの記事もぜひご覧ください。