PDFをエクセルに変換すると文字化けする原因と4つの対処法！

文字化けの原因は1つではないため、絶対に文字化けをさせない方法というものはありません。

しかし、文字化けの原因と対処法を覚えておくことで文字化けを最小限に抑えることは可能です。

PDFを活用することでエクセルでの資料作りを効率的に行うことができます。

しかし、文字化けが発生すると作業効率が低下します。

本記事では、PDFが文字化けしてしまう原因と対処法を紹介していますので参考にしてみてください。

PDFの変換がうまくできないときの対処方法や表を変換する方法など、PDFをエクセルに変換する方法についてくわしく解説しているこちらの記事もぜひご覧ください。

PDFをエクセルに変換すると文字化けする原因

PDFをエクセルに変換すると文字化けを起こしてしまう原因は複数あります。

今回は、こちらの4つの原因について解説します。

PDFのファイル内にエクセルで使用できないフォントが含まれている

PDF内にエクセルで使用できないフォントが含まれていた場合、自動的にエクセルで使用可能なフォントに変換されます。

そのため、フォントの変換がうまくできなかったときに文字化けが発生します。

エクセルで使用できないフォントが使われていた場合でも、「フォントの埋め込み」をしておくとPDFと同じフォントで開けるようになるだけではなく、埋め込まれているフォント名を確認できるので便利です。

環境依存文字・特殊文字が含まれている

PDFに環境依存文字や特殊文字が含まれていた場合、エクセルに変換するときに文字化けしてしまうことがあります。

環境依存文字とは、特定のデバイス、OSに限って正常に表示できる文字のことです。

<環境依存文字の一例＞

特殊文字とは、標準的な漢字以外の文字、記号、図形文字などのことで、環境依存文字と同じ意味として扱われることもあります。

＜特殊文字の一例＞

このような文字が含まれているPDFをエクセルに変換するときは文字化けに注意しましょう。

複雑な表データが含まれている

PDFに複雑な表が含まれていると、表の中の文字がうまく認識されずに文字化けしてしまうことがあります。

PDFの表だけを使用したい場合は、PDFをワードで開いて変換したあとに表をコピーしてエクセルに貼り付けすると、文字化けが発生しにくいので試してみてください。

PDFファイルが破損している

元となるPDFファイルが破損していると、文字化けが発生することがあります。

PDFをエクセルに変換したときに文字化けが発生した場合は、Acrobat ReaderなどPDF Readerを使い、正常に表示できるか確認してみましょう。

エラーメッセージが表示されたり、PDF Readerで開いたときに正常に表示されない場合は、PDFファイルが破損している可能性があります。

PDFをエクセルに変換したときに文字化けを防ぐ4つ対処法

PDFとエクセルはファイル形式が異なるため、エクセルに変換したときに文字化けしてしまうことがあります。

文字化けを最小限に抑える4つの対処法を紹介しますので、参考にしてみてください。

Adobe Acrobatを使ってPDFをエクセルに変換する

Adobe社は、PDF形式のファイルを開発した会社です。

そのため、Adobe Acrobatを使用してエクセルに変換すると、文字化けやレイアウトの崩れを抑えることができます。

以前は、Adobeのアカウント無料で作成すると、30日間に2回まで無料のオンラインツールの利用が可能でした。

しかし、現在はPDFをエクセルに変換するサービスは有料となっています。

こちらの方法を試す場合は、あらかじめAdobe Acrobat Proの体験版をインストールしておいてください。

保存のダイアログボックスが表示されたら任意の場所に保存をして、エクセルに変換したファイルを開いてください。

PDFに「フォントの埋め込み」をしてからエクセルに変換する

PDFに「フォントの埋め込み」をしてから保存すると、文字化けの発生を防ぐことができます。

PDFに「フォントの埋め込み」をしておくと、フォントが変換されずにファイルを開けるようになるので、文字化けが発生しにくくなります。

「フォントの埋め込み」を行う手順を解説していきます。

保存しなおしたPDFをワードで開き、表をコピーしてエクセルに貼り付けてください。

PDFをワードで開いてテキストエディタに貼り付けて変換する

表の中にある文字が文字化けしてしまうときはPDFをワードで開き、表をコピーしてメモ帳などのテキストエディタに貼り付けてから変換する方法を試してみましょう。

テキストエディタの文字をコピーすると、エクセルの「テキストファイルウィザード」を使用して貼り付けができるようになります。

テキストファイルウィザードで貼り付けすると文字化けの原因となる書式を削除した状態でエクセルに貼り付けできるので、文字化けを防ぐことができます。

詳しい手順は、PDFのデータをメモ帳に貼り付けて書式を取り除くをご覧ください。

PDFの修復を試してみる

PDFの破損が原因で文字化けが発生している場合は、以下の方法で修復を試してみましょう。

PDFに変換した元データが手元にある場合は、元データを使ってPDFに変換しなおしてみてください。

元データが手元にない場合は、破損の可能性があるPDFをAcrobat Readerで開き、保存しなおしてみましょう。

Acrobat Readerで開ける軽微な破損であれば、保存しなおすだけで修復されることがあります。

無料で使用できるPDFの修復ツールを活用する方法もあります。

ただし、オンラインで利用するものが多いため、機密性の高いデータの修復にはオンラインツールは使用しないようにしましょう。

PDFをエクセルに変換すると文字化けするに関するQ＆A

PDFをエクセルに変換すると文字化けする原因を教えてください。

「エクセルで使用できないフォントが使用されているPDFを変換している」、「PDFに環境依存文字や特殊文字が含まれている」、「複雑な表が含まれている」などが文字化けの原因になります。

PDFをエクセルに変換したときに文字化けを防ぐ4つ対処法を紹介していますので、参考にしてみてください。

PDFをエクセルに変換したときに文字化けを防ぐ方法はありますか？

PDFをエクセルに変換したときに文字化けしてしまう原因は1つではないため完全に防ぐことはできませんが、文字化けの発生を抑えることは可能です。

PDFをエクセルに変換したときに文字化けを防ぐ4つ対処法を紹介していますので、こちらをご覧ください。

文字化けの原因と対策方法を理解して文字化けを最小限に抑えよう！

文字化けの原因は1つではないため完全に防ぐことは難しいのですが、文字化けの原因を知り、あらかじめ対策しておくことで文字化けを最小限に抑えることは可能です。

PDFが文字化けしてしまったときは、「フォントの埋め込みをしてから保存しなおす」、「有料のPDF編集ソフトを使ってエクセルに変換する」などの対策を試してみてください。

最後に、文字化けを防ぐ4つの対処法をおさらいしておきましょう。

PDFを活用すると効率的に資料を作成できますが、文字化けが発生すると修正に時間がかかり、効率が悪くなることがあります。

文字化けの原因と対策を理解したうえでPDFをうまく活用してみてください。

PDFの変換がうまくできないときの対処方法や安全に変換するための有料のPDF編集ソフトなど、PDFをエクセルに変換する方法についてくわしく解説しているこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。