
エクセルでできる電子印鑑の作り方を教えてください。できれば無料で作れたらいいな~って思っているんですけれど。

デジタル書類が増えているから電子印鑑が簡単に作れたら便利だよね。エクセルでできる電子印鑑の作り方を教えるね。
今回は、エクセルを使ってできる電子印鑑の作成方法と法的な効果について解説します。
- 縦書きのテキストボックスを挿入し、名字を入力
- 「フォント」の種類とサイズ、「テキストボックス」の塗りつぶしと枠の色を変更
- 図形の楕円を使って印鑑の枠を作成する
- 文字の大きさに合わせて図形の大きさを調整し、楕円の塗りつぶしと枠の色を変更
- テキストボックスと図形をグループ化する
ペーパーレス化が進み、電子印鑑を使用する機会はさらに多くなっていく可能性があります。
電子印鑑の作成方法と一緒に、使い方や注意点についても覚えておきましょう。
エクセルを使った電子印鑑の作り方
エクセルで電子印鑑を作成する方法には、以下の2通りのやり方があります。
- テキストボックスと図形を組み合わせて印鑑を作成
- 実際の印鑑の印影をスキャナーで読み込んでデジタル化する
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
テキストボックスと図形を組み合わせて電子印鑑を作成する
ビジネスシーンで使われることが多い「氏名印」、「角印」、「ビジネススタンプ」の電子印鑑の作り方を解説します。
これは、エクセルで作成したデジタル印鑑の画像です。
エクセルの図形とテキストボックスを組み合わせると、このようなデジタル印鑑を作成することができます。
ただし、今回使用しているフォントや大きさは一例ですので、書類や好みに合わせて自由に変更してみてください。
氏名印
氏名印とは、名字または名前のみが記載されている印鑑のことです。
個人で使用する場合は名字ではなく名前を印鑑にすることもできますが、ビジネスで使用するときは名字を使うのが一般的です。
エクセルを使って、氏名印を作成してみましょう。
- 「挿入」タブをクリック
- 「テキストボックス」の下向き矢印をクリック
- 「縦書きテキストボックス」を選択
テキストボックスを描画し、名字を入力してください。
- テキストボックスを選択
- 「ホーム」タブをクリック
- フォントの種類を「HG正楷書体-PRO」に変更
- フォントサイズを「14pt」にする
- フォントの色を「赤」に変更
今回は、フォントの種類を「HG正楷書体-PRO」、フォントサイズを「14pt」に変更しているけれど、書類に合わせて好みのものを選択してね!
- テキストボックスを選択して、文字が収まるサイズに変更
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「図形の塗りつぶし」の下向き矢印をクリックする
- 「塗りつぶしなし」を選択
- テキストボックスが選択されていることを確認
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「図形の枠線」の下向き矢印をクリックする
- 「枠線なし」を選択
テキストボックスの配置を変更します。
- テキストボックスを選択
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「前面へ移動」の下向き矢印をクリック
- 「最前面へ移動」を選択
STEP6の操作は省略してもOKだけれど、テキストボックスの配置を変更しておくと文字が見えるから印鑑の枠の楕円が描きやすくなるよ!
- 「挿入」タブをクリック
- 「図形」を選択
- 基本図形の中にある「楕円」をクリックする
印鑑の形状になるように楕円を描画しましょう。
- 名字を入力したテキストボックスを横にずらしておく
- 「楕円」を選択
- 「図形の書式」タブをクリック
- 図形の塗りつぶしの下向き三角をクリックする
- 「塗りつぶしなし」を選択
あらかじめテキストボックスをずらしておくと、楕円が選択しやすくなるよ。
- 楕円が選択されていることを確認
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「図形の枠線」の下向き矢印をクリックする
- 標準の色のカラーパレットから「赤」を選択
楕円をテキストボックスの図形の上に戻しましょう。
このままでも使用できますが、作成した電子印鑑を使いやすくするために図形のグループ化を行います。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「検索と選択」の下向き矢印を選択
- 「オブジェクトの選択」をクリックする
マウスポインタが白抜きの矢印に変わったら、テキストボックスと楕円がすべて含まれるようにドラッグして選択してください。
テキストボックスと楕円のハンドルがこの画像のように2つ表示されます。

ハンドルが2つ表示されなかったときは、少し広めにドラッグしなおしてみよう!
- 「図形の書式」タブをクリックする
- 「グループ化」の下向き矢印をクリック
- ドロップダウンリストの「グループ化」を選択
ハンドルの上で右クリックをして、ショートカットメニューから「グループ化」を選択してもOKだよ。
図形がグループ化されてハンドルが1つになりました。
この状態でハンドルの上にマウスポインタをのせて移動すると、テキストボックスと楕円を一緒に動かすことができます。
デジタル文書にエクセルで作成した電子印鑑を取り込んでみると、このように表示することができます。
作成した電子印鑑をエクセルの画面に挿入する手順は、≫電子印鑑をエクセルに取り込む方法で詳しく解説します。
角印
角印の作り方も基本の操作は氏名印と同じです。
ただし、角印の場合は氏名印よりも文字数が多くなるので文字の配置に注意しましょう。
角印の作り方は氏名印とほぼ同じだから、簡単に解説していくね。
- 「挿入」タブをクリック
- 「テキストボックス」の下向き矢印をクリック
- 「縦書きテキストボックス」を選択
テキストボックスの中に会社名を入力しましょう。
- 文字をドラッグする
- 「ホーム」タブをクリック
- フォントの種類を「HG行書体」にする
- フォントサイズを「11pt」に変更
- フォントの色を「赤」に変更する
- 太字の「B」をクリック
- テキストボックスを選択
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「図形の塗りつぶし」の下向き矢印をクリックして「塗りつぶしなし」を選択
- 「図形の枠線」の下向き矢印をクリックして「枠線なし」を選択する
- 「挿入」タブをクリック
- 「図形」の下向き矢印をクリックする
- 図形の「四角形」の中にある「四角形:角を丸くする」を選択
会社名の文字が収まるように四角形を描画しましょう。
- 四角形を選択
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「図形の塗りつぶし」の下向き矢印をクリックして「塗りつぶしなし」を選択
- 「図形の枠線」の下向き矢印をクリックして「赤」を選択する
- 「ホーム」タブをクリック
- 「検索と選択」を押す
- 「オブジェクトの選択」をクリックする
図形の周辺を大きめにドラッグして、テキストボックスと四角形を選択してください。
- ハンドルの上で右クリックする
- 「グループ化」をクリック
- 「グループ化」を選択
角印をグループ化することができました。
ビジネススタンプ
ビジネススタンプの作り方は角印とほとんど同じですが、文字の入力には横書きのテキストボックスを使います。
文字の方向はあとから変えることが可能ですが、横書きのスタンプを作りたいときは初めから横書きのテキストボックスを使ったほうが効率が良いのでおすすめです。
このビジネススタンプは、角印と同じように図形の「四角形:角を丸くする」と横書きテキストボックスを組み合わせて作成しています。
画像のフォントの種類やサイズを参考に、「重要」、「回覧」など社内で使用することが多い電子スタンプを作成してみてください。
印影をスキャンしてデジタル化する
2つ目の方法は、実際の印影をスキャナーで読み込んでデジタル化する方法です。
印影をデジタル化ってどういう意味ですか?

物理的な印鑑の印影をパソコンなどに取り込んで、データとして使えるようにすることだよ。
印影をスキャナーなどを使って読み込み、パソコンやスマホに保存して印鑑をデジタル化します。
ただし、スキャナーで読み込んだ印鑑の背景は透明になっていません。
エクセルの「背景の削除」を使って印鑑を透過させることもできますが、印鑑の文字が複雑なものはうまく透過ができないケースがあります。
そこで今回は、印影をパソコンに取り込み、「ペイント」を使って背景を無料で透過して印鑑を作成する手順を紹介します。
紙に押印した印鑑をスキャナーで読み込み、パソコン内の任意の場所に保存します。
スタートボタンを押して、「ペイント」を選択しましょう。
一覧の中に「ペイント」が表示されない場合は、画面上部の検索ボックスに「ペイント」と入力し、ペイントを選択してください。
ペイントが起動します。
- 「ファイル」をクリック
- 「開く」を選択する
- 印鑑の画像を保存したフォルダを開く
- 保存した印鑑の画像を選択
- 「開く」をクリックする
ペイントで印鑑の画像を開くことができました。
画面右上にある「レイヤー」をクリックします。
新しく作成したレイヤーの赤枠の部分をクリックして、背景となるレイヤーを非表示にしてください。
- 「選択」の下向き矢印をクリック
- 「すべて選択」をクリックする
印鑑の画像の下に表示された「背景を削除」のアイコンをクリックしてください。
印鑑の背景が透過されました。
- 「ファイル」をクリック
- 「名前を付けて保存」の上にマウスポインタをのせる
- 「PNG画像」を選択
- 画像を保存するフォルダを選択
- 「ファイル名」に加工済みのデータであることがわかる名前を入力
- 「保存」をクリック
加工に少し手間がかかりますが、実際の印鑑の画像を使用できるため不正利用される可能性は低くなります。
不正利用のリスクに不安がある場合は、こちらの方法を試してみてください。
作成した印鑑を透過して保存する
エクセルでテキストボックスと図形を組み合わせ、塗りつぶしを「なし」に設定して電子印鑑を作ると、PNG形式で保存するだけで透過された電子印鑑を作成できます。
- 作成した電子印鑑の枠の上で右クリックをする
- 「図として保存」を選択
- 「保存先」を指定する
- ファイル名を入力
- ファイルの種類が「PNG」になっていることを確認
- 「保存」をクリックする
背景を透明に加工した電子印鑑は、拡張子をPNGで保存するだけで透過した状態で保存することができます。
しかし、JPEGで保存されている印鑑は、背景の透過処理を行ったあとに拡張子を「PNG」に変更して保存しなおす必要があります。
印影をスキャンした印鑑の画像やJPEGで保存されている電子印鑑の背景を透過する手順は、≫印影をスキャンしてデジタル化するをご覧ください。
電子印鑑をエクセルに取り込む方法
ワードやパワーポイントの場合は、ドラッグ&ドロップで画像を取り込むことができますが、エクセルの場合はドラッグ&ドロップで画像を取り込むことができません。
また、コピー&貼り付けを使っても画像の取り込みはできないので注意しましょう。
エクセルで電子印鑑を使用する場合は、「挿入」タブを使ってエクセルに取り込みます。
作成した電子印鑑をエクセルに挿入する手順
電子印鑑を挿入したいエクセルファイルを開きます。
- 「挿入」タブをクリック
- 「画像」を選択
- 「セルの上に配置」をクリックする
- 「このデバイス」を選択する
- 電子印鑑の画像が保存されているフォルダを開く
- 挿入したい画像を選択
- 「挿入」をクリック
エクセルの画面に印鑑の画像を挿入することができました。
電子印鑑を選択して、表示された枠の上にマウスポインタをのせ、「印」の文字の上に移動します。
画像をよく見ると、エクセルの表から印鑑の枠がはみ出してしまっています。
このようなときは、枠からはみ出さないように印鑑のサイズを変更しましょう。
印鑑の画像をクリックして右上の〇にマウスポインタを合わせ、左斜め下の方向にマウスを動かして印鑑の画像のサイズを変更してください。
最後に印鑑の配置を整えておきましょう。
電子印鑑を取り込むときの「セルに配置」と「セルの上に配置」の違い
画像の中にある「セルに配置」と「セルの上に配置」の違いがよくわからないので教えてください。
挿入から画像を選択すると、「セルに配置」と「セルの上に配置」のどちらかを選択する画面が表示されます。
「セルに配置」と「セルの上に配置」は、印鑑が取り込まれる位置が違います。
エクセルの画面を使って、「セルに配置」を選択したときと「セルの上に配置」を選択したときの違いを確認してみましょう。
これは、「セルに配置」を選択して挿入した電子印鑑の画像です。
「セルに配置」を選択すると画像がセル内に埋め込まれてしまい、画像の上でクリックをしてもハンドルは表示されません。
印鑑を挿入したセルを選択してセルの枠の上にマウスポインタをのせ、白抜き矢印と十字の矢印が表示されている状態でマウスを動かすと別のセルに移動することは可能です。
しかし、印鑑が移動できるのはセルの枠内だけなので、印鑑を文字の上にのせるといった操作はできません。
一方、こちらは「セルの上に配置」を使って挿入した電子印鑑の画像です。
印鑑の画像の上でクリックすると、画像の周りにハンドルの枠が表示されています。
「セルの上に配置」を使って挿入した電子印鑑はセルの枠に関係なく自由に動かすことができるので、セルの枠と枠の間に表示させることや文字の上に印鑑をのせることができます。
電子印鑑を挿入する場合は、「セルの上に配置」を選択するようにしましょう。
電子印鑑に適したフォントの種類
電子印鑑に使用するフォントは、はっきりした文字にしたいときは、「楷書体」が読みやすいのでおすすめです。
「行書体」を使うと、実際の印鑑に近い形状の文字が再現できます。
「社外秘」、「回覧」などのビジネススタンプを作成したいときは、文字がはっきりしている楷書体がおすすめです。
印鑑らしい画像にしたいときは、行書体を使ってみてください。
反対に、創英角ゴシックや創英角ポップ体といった文字は印鑑の文字にはあまり向いていないといえます。
フォントの種類は自由に選択できるので、上記の画像を参考に好みのフォントの種類を見つけてみてください。
アドインを活用して電子印鑑を作成するときの注意点

アドインを使うと電子印鑑が簡単に作れるって聞いたんですけれど、「アドイン」って何ですか?
アドインとは、元のソフトウェアに追加するプログラムのことだよ。
エクセルの標準機能には、電子印鑑を簡単に作成する機能はありません。
ですが、電子印鑑のアドインを追加すると、画面の表示に従って操作するだけで簡単に電子印鑑を作成することができます。
電子印鑑のアドインだけではなく、エクセルで使えるアドインは数多くあります。
アドインを追加すると複雑な作業を簡単にすることができるので作業効率アップが期待できますが、パソコンにアドインをインストールするときは注意も必要です。
特に、「パソコンに関する知識に自信がない」、「会社のパソコンを使用している」場合は、無料で使用できるアドインを気軽にインストールする行為はあまりおすすめできません。

私が無料のアドインをおすすめしない理由を解説するね。
無料のアドインがおすすめできない理由には、以下のようなことがあります。
- 自分が使用しているOS、エクセルのバージョンに対応しているという説明がないものは、プログラムが正常に動作しないだけではなく、パソコンに不具合が起きることがある
- 有償のソフトとは異なり、十分なサポートが受けられないことがある
- 会社内のシャドーITが問題になっている
- ダウンロードしたプログラムに悪意のあるプログラムやウイルスが組みこまれていた場合、インストールしたパソコンだけではなく、会社のパソコンや取引先のパソコンにも不具合を生じさせてしまう可能性がある
無料で使えるアドインやフリーソフトがすべて悪いということではありません。
しかし、アドインやフリーソフトをパソコンにインストールしたことによってパソコンに不具合が生じたり、最悪の場合は他の会社のパソコンや取引先のパソコンまで不具合を生じさせてしまうこともあります。
また、近年では会社のシャドーITが問題になっていることをご存じでしょうか。
シャドーITって何ですか?聞いたことがないです!
私物のデバイス、個人向けのクラウドサービス、ソフトプログラム、フリーメールなど会社の承諾を得ずに社員が個人で使用しているものをまとめてシャドーITと言うんだ。
社内にシャドーITが増えると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 個人向けのクラウドサービスやフリーソフトから、情報が洩れてしまうことやウイルスに感染してしまう可能性がある
- パソコンの不具合などのトラブルが発生した場合、会社がツールの存在を把握していないことで原因究明に時間がかかる可能性がある
業務の効率化を図るために、電子印鑑のアドインを活用したいときは、必ず管理者の承諾を得たうえで利用するようにしてください。
エクセルで無料で作成した電子印鑑の法的効力
エクセルで作成した電子印鑑の法的な効力が気になるという方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、電子印鑑であったとしても法的効力が発生することがあります。
民事訴訟法によると私文書は、「本人又はその代理人の署名又は押印があるときは,真正に成立したものと推定する」と定められています。
この文章をわかりやすく言い換えると、「本人の意思による署名があれば、印鑑がなくても作成された私文書は法的効力が発生する」、「本人の署名がない書類でも、本人が押印したことが証明できれば法的な効力が発生する」ということです。

本人の署名がなくても本人の意思による押印が証明できれば、法的効力が発生するってどういうことですか?

印鑑を押すことを「押印」とか「捺印」っていう言葉があるのは聞いたことがあると思うんだけれど、この2つには違いがあることを知ってる?
印鑑を押す場所に「押印」と書かれているケースと「捺印」と書かれているケースがありますが、この2つの言葉には違いがあることをご存じでしょうか?
- 押印(おういん)・・・書類にあらかじめ名前が印刷されていて印鑑だけを押すこと
- 捺印(なついん)・・・自筆によって署名をした上で印鑑を押すこと
電子書類の場合、デジタル機器を使って署名するケースもありますが、名前がすでに入力されている書類に電子印鑑を押印するだけというケースも多いですよね。
電子書類の場合は、「電子署名及び認証業務に関する法律」によって、本人が押印したことを証明するための「電子証明書」などが必要になりますが、本人が押印したことが認められれば電子印鑑であったとしても法的効力が発生します。
エクセルなどで無料で作成した印鑑はフォントの種類などが限られ、デザインが単純になりやすいので、公的な書類には使用しないようにしてください。
電子印鑑をエクセルで無料で作るメリットとデメリット
電子印鑑をエクセルを使って無料で作成すると、コストがかからないというメリットがある反面、第三者によって複製することが可能なので不正に利用されてしまうリスクがあります。
不正利用のリスクをできるだけ下げたいときは、実際の印鑑の印影をスキャナーでパソコンに取り込み、ペイントを使って背景を透明に加工するという方法で電子印鑑を作成してみてください。
ただし、印鑑がデジタル化されている時点でコピーが可能なので取り扱いには注意も必要です。
電子印鑑を安全に使うためにはどうしたらいいんですか?
安全性を考慮して電子印鑑を使用したい場合は、有料の電子印鑑を使う方法がおすすめです。
有料で電子印鑑を作成する方法には、以下のようなものがあります。
電子印鑑を作成するソフトを購入する
電子印鑑を作成する会社に依頼する
作成には費用がかかりますが、複雑なフォントを使用することが可能なので無料で作成した電子印鑑よりも安全に使用することができます。
無料で作成した印鑑はコストがかからないというメリットがある反面、簡単に複製できるので不正利用のリスクが高くなる点は大きなデメリットです。
ペーパーレス化が進み、電子印鑑を利用するケースが増えてきていますが、≫エクセルで無料で作成した電子印鑑の法的効力で解説したように、エクセルを使って作成した電子印鑑は不正利用されるリスクもあります。
このようなデメリットもあることを理解した上で、無料で作成した印鑑を利用するようにしてください。
エクセルで作成する電子印鑑に関するQ&A
- 印鑑を電子印にしたいのですが、どうすればいいですか?
-
電子印鑑は、エクセルの図形とテキストボックスを組み合わせて作成するか印影をスキャナーで読み込み、デジタル化して作成することができます。
作成方法は、≫エクセルで電子印鑑を作成する方法で解説していますので、参考にしてみてください。 - エクセルで印鑑枠を作成するにはどうすればいいですか?
-
「挿入」タブの図形の中にある「楕円」や「四角形」を使うと印鑑の枠を作ることができます。
本文内の≫エクセルで電子印鑑を作成する方法の作成方法で印鑑の枠の作り方を解説していますのでこちらをご覧ください。 - エクセルでハンコを作るときのフォントは何を選んだらいいですか?
-
はっきりした文字にしたいときは、「楷書体」が読みやすいのでおすすめです。
「行書体」を使うと、実際の印鑑に近い形状の文字が再現できます。
模倣されにくいフォントを使用したい場合は、印鑑に適したフリーフォントをインストールして使用するという方法もあります。
≫電子印鑑に適したフォントの種類でフォントの種類を変えて作成した印鑑の画像を紹介していますので、参考にしてみてください。
エクセルで電子印鑑を作成して作業効率をアップしよう!
電子印鑑は、電子印鑑を作成するソフトを使用したり、電子印鑑を販売する会社から購入したりすることもできますが、エクセルを使えば無料で作成することが可能です。
本文ではビジネスシーンで使われることが多い「氏名印」、「角印」、「ビジネススタンプ」の作り方を紹介していますので、参考にしてみてください。
最後に、エクセルで氏名印の電子印鑑を作成する方法をおさらいしておきましょう。
- 縦書きのテキストボックスを挿入し、名字を入力
- 「フォント」の種類とサイズ、「テキストボックス」の塗りつぶしと枠の色を変更
- 図形の楕円を使って印鑑の枠を作成
- 文字の大きさに合わせて図形の大きさを調整し、楕円の塗りつぶしと枠の色を変更
- テキストボックスと図形をグループ化する
ペーパーレス化が進み、電子印鑑を使用する場面が増えてきています。
エクセルで作成する電子印鑑は、コストがかからないだけではなく必要な文字の印鑑をその場で作成できるというメリットがあります。
エクセルで印鑑を作成して効率化を図りましょう。