エクセルのグラフをワードに貼り付けする2通りの方法を解説！

エクセルで作成したグラフは、コピー＆貼り付けを使うこともできますが、貼り付けオプションを使うと、グラフの使用方法にあった方法で貼り付けができます。

エクセルで作成したグラフは、ワードなどの他のアプリケーションで使用することができます。

本記事では、グラフをワードに貼り付けする6つの方法と違いをわかりやすく解説しています。

エクセルで作成したグラフをワードで活用する際は、ぜひ参考にしてみてください。

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エクセルのグラフをワードに貼り付けをする2通りの方法

エクセルで作成したグラフをワードに貼り付けする方法は、以下の2通りがあります。

それぞれの手順を詳しく解説します。

コピー＆貼り付けをする

グラフの貼り付けでもっとも簡単なのは、エクセルの画面でグラフをコピーしたあとにワードの画面で貼り付けする方法です。

操作	今回使用しているショートカットキー
コピー	Ctrl+C
貼り付け	Ctrl+V

コピーと貼り付けはよく行う操作なので、ショートカットキーを使った手順で解説していきます。

ワードの貼り付けオプションを使う

エクセルでコピーしたグラフは、ワードの機能にある5種類の「貼り付けオプション」を使って貼り付けすることができます。

グラフの「コピー＆貼り付け」で使えるワードの貼り付けオプションは、以下の5種類です。

使用する貼り付けオプションの種類は異なりますが、操作手順はほとんど同じです。

それぞれの操作手順を確認してみましょう。

貼り付け先のテーマを利用しブックに埋め込む

ワードの貼り付けオプションの「貼り付け先のテーマを利用しブックに埋め込む」を使って、グラフをコピー＆貼り付けをする手順を解説します。

元の書式を保持しブックに埋め込む

貼り付けオプションの「元の書式を保持しブックに埋め込む」を使って、グラフの貼り付けをしてみましょう。

貼り付け先テーマを利用しデータをリンク

「貼り付け先のテーマを利用してデータをリンク」を使用してグラフを貼り付けする場合、貼り付けオプションのアイコンは異なりますが、「貼り付け先のテーマを利用しブックに埋め込む」を利用したときとグラフの見た目は同じになります。

エクセルの画面でグラフをコピーしたら、貼り付けオプションの左から3番目のアイコンを押して貼り付けしましょう。

エクセルのグラフをコピーしておきます。

• ワードの「ホーム」タブをクリック
• 「貼り付け」の下向き矢印を押す
• 「貼り付け先のテーマを利用してデータをリンク」のアイコンを押す

元の書式を保持しデータをリンク

「元の書式を保持しデータをリンク」を使用してグラフを貼り付けする場合は、ワードの貼り付けオプションのアイコンは違いますが、「元の書式を保持しブックに埋め込む」を利用したときとグラフの見た目は同じになります。

エクセルの画面でグラフをコピーしたら、貼り付けオプションの右から2番目のアイコンを押して貼り付けします。

エクセルのグラフをコピーしておきましょう。

• ワードの「ホーム」タブをクリック
• 「貼り付け」の下向き矢印を押す
• 「元の書式を保持しデータをリンク」のアイコンを押す

「図」として貼り付ける

「図」も他の貼り付けオプションと手順は同じです。

「図」の場合は、エクセルの書式のグラフがコピーされるので、グラフの見た目は、「元の書式を保持」している貼り付けオプションと同じになります。

エクセルの画面でグラフをコピーしたら、貼り付けオプションの右端のアイコンを押して貼り付けます。

エクセルのグラフをコピーしておいてください。

• ワードの「ホーム」タブをクリック
• 「貼り付け」の下向き矢印を押す
• 「図」のアイコンを押す

エクセルでコピーしたグラフは使用用途に合わせて「貼り付けオプション」を選択する

上記で解説したように、ワードの貼り付けオプションには以下の5つの種類があります。

貼り付けオプションの種類	使用用途
貼り付け先のテーマを利用しブックに埋め込む	ワードの書式に合わせたいが、エクセルのデータと連動しないように貼り付けたいとき
元の書式を保持しブックに埋め込む	エクセルの書式と同じ状態でワードに貼り付けして、エクセルのデータとは連動させない
貼り付け先テーマを利用しデータをリンク	書式はワードに合わせるが、エクセルの表データと連動させたいとき
元の書式を保持しデータをリンク	エクセルと同じ書式でグラフをコピーして、かつエクセルのデータと連動させて貼り付けしたい
図	ワードに貼り付けしたグラフを変更されたくないとき

それぞれについて、詳しく解説していきます。

書式はワードの貼り付けオプションの「貼り付け先」・「元の書式」・「図」のいずれかを選択して指定する

ワードの5つの貼り付けオプションは、以下の3つのグループに分けることができます。

貼り付けしたグラフの書式を指定するグループ	貼り付けたグラフの編集に関する内容を指定するグループ	貼り付けたグラフが画像になるグループ
貼り付け先のテーマを利用する	ブックに埋め込む	図
元の書式を保持する	データをリンク

それぞれの意味と機能の違いを詳しく解説していきます。

「ブックに埋め込む」・「データをリンク」の違いは、ワードの貼り付けオプションの「埋め込む」と「データをリンク」の違いで解説します。

「テーマ」とは書式のセットのこと

エクセルやワードなどのOfficeのソフトには、「テーマ」と呼ばれている書式のセットがあります。

エクセルの画面で「テーマ」を変更してみましょう。

これは、既定値になっている「Office」というテーマの画面です。

入力した内容は変えずに、テーマを「イオン」に変更してみます。

テーマを変更してみると、フォントや配色がまとめて変更されましたね。

ワードもエクセルも既定値のテーマはどちらも「Office」ですが、ワードとエクセルでは書式が少し異なります。

ワードとエクセルのどちらの書式に合わせたかによって、貼り付けしたグラフの書式が変わるので注意してください。

「元の書式」はエクセル側、「貼り付け先」はワード側の書式を表している

貼り付けオプションの「元の書式」はエクセル側、「貼り付け先」はワード側の書式を指しています。

「元の書式を維持」という言葉が入っている貼り付けオプションを使うと、エクセルの書式と同じグラフになり、「貼り付け先のテーマを利用して」という文字が入っている貼り付けオプションを使うと、ワードで使用されている書式に変換されて貼り付けされます。

これは、ワードの書式に変換して貼り付けしたグラフと、エクセルの書式のまま貼り付けしたグラフを比較した画像です。

見た目はほとんど変わりませんが、よく見るとフォントの種類が違いますね。

フォントの種類によって文字の幅が若干異なるものがあります。

貼り付け先の書式を利用した場合は、グラフのレイアウトが変わってしまうことがあるので注意しましょう。

「図」でグラフを貼り付けするとデータではなく画像に変わる

ワードに「図」として貼り付けすると、グラフはデータではなく画像に変わります。

データで貼り付けしたグラフは、軸の位置がずれていても拡大すると元の形状に戻すことができます。

横軸の形状がおかしい状態で「図」として貼り付けしてしまうと、拡大しても修正することができません。

「図」は、「コピー＆貼り付け」や「貼り付けオプション」とは異なり、グラフが画像になってしまうので注意してください。

エクセルとの連動の有無はワードの貼り付けオプションの「埋め込む」と「データをリンク」で指定する

実際のデータを使って、どのように違うのかを比較してみましょう。

これは、「元の書式を保持しブックに埋め込む」を使って貼り付けしたグラフと、「元の書式を保持しデータをリンク」を使って貼り付けしたグラフを並べた画像です。

グラフの元になっているエクセルの表の値を変更してみると、「元の書式を保持しブックに埋め込む」を使って貼り付けしたグラフには変化がありませんが、「元の書式を保持しデータをリンク」を使って貼り付けしたグラフは、データと連動して棒グラフの棒が短くなりました。

「ブックに埋め込む」を選択するとデータの情報がワードのファイルに保存されるため、コピーしたあとのグラフはエクセルの影響を受けません。

一方、「データをリンク」を使って貼り付けすると、エクセルのシートにある表の値を参照しているため、元のデータの値が変更された場合はワードのグラフも自動的に修正されます。

エクセルで作成したグラフをワードで編集したい場合は「ブックに埋め込み」または「データをリンク」を使う

エクセルで作成したグラフをワードで編集したい場合は、「ブックに埋め込み」または「データをリンク」を使用しましょう。

「ブックに埋め込み」を選択していた場合は、エクセルのデータとは連動していませんが、ワードで編集することは可能です。

「ブックに埋め込み」または「データをリンク」を使用して貼り付けしたグラフは、グラフをクリックするとグラフ要素の「+」が表示されます。

データラベルやデータテーブルが表示されていなかったグラフをコピーした場合でも、ワードの画面で編集することが可能です。

ただし、「データをリンク」を使って貼り付けたグラフは、エクセルの表を変更することで値の編集ができますが、「ブックに埋め込み」を使って貼り付けしたグラフは、値の編集はできません。

貼り付けしたグラフを修正されたくない場合は「図」として貼り付ける

貼り付けしたグラフを修正されたくない場合は、「図」として貼り付けをしましょう。

グラフが画像に変換されるため、エクセルとも連動しなくなり、ワードに貼り付けしたグラフは編集できなくなります。

ただし、「図」に変換してしまうと、グラフがきれいに表示されなくなってしまうことがあります。

上記のグラフを比べると、図で貼り付けしたグラフは、少し文字が読みにくくなっていますね。

きれいに貼り付けをしたいが編集はできないようにしておきたいという場合は、データで貼り付けしたあとに読み取り専用の設定を行ってみてください。

読み取り専用の設定については、次の「グラフがワードに貼り付けできない原因と対処法」で解説しています。

グラフがワードに貼り付けできない原因と対処法

コピーしたグラフが貼り付けできない原因は、主に以下の4つです。

それぞれの操作内容と対処法を解説します。

グラフがコピーされていない

グラフが選択されていない状態でコピーをした場合やグラフのコピーをしたあとに別の操作を行ってから貼り付けをしてしまうと、グラフがコピーされていないため貼り付けすることができません。

Ctrl+Vを押しても貼り付けできない場合や、上記のように貼り付けオプションのメニューが少ない場合は、グラフがうまくコピーされていない可能性があります。

グラフが選択されていることを確認してからコピーの操作を行い、もう一度ワードに貼り付けしてみてください。

更新プログラムや互換性に問題がある

更新プログラムのアップデートが止まっていた場合や互換性の問題で、グラフの貼り付けができないことがあります。

以下の手順を参考に、ワードの更新プログラムの状態を確認してみましょう。

最新の状態になっていなかった場合はアップデートを行ったあとに、もう一度コピー＆貼り付けの操作を行ってみてください。

ワードのファイルに保護や編集の制限の設定がされている

ワードのファイルに保護や編集制限の設定がされていた場合、貼り付けの操作ができないことがあります。

ファイルの保護や編集の制限は、以下の手順で確認できます。

読み取り専用になっていた場合は、貼り付けをしても画面には何も表示されません。

読み取り専用のワードを編集をしたい場合は、書類の作成者または管理者に確認を取るようにしてください。

エクセルが一時的に不具合を起こしている

「コピー＆貼り付けの操作に誤りがない」、「更新プログラムが最新の状態になっている」、「ワードのファイルに保護や編集の制限の設定がされていない」場合は、エクセルが一時的に不具合を起こしている可能性があります。

ワードのファイルを保存した後に画面を閉じて、ワードを再起動してみてください。

ワードを再起動しても問題が解消されない場合は、すべてのデータを保存したあとにパソコンを再起動して、不具合が解消されるか確認してみましょう。

エクセルのグラフをワードに貼り付けるに関するQ＆A

ワードにグラフを貼り付ける方法を教えてください。

グラフをワードに貼り付けしたいときは、エクセルの画面でグラフをコピーしてからワードの画面で貼り付けする方法がもっとも簡単です。

それ以外にも、ワードの貼り付けオプションを使う方法もあります。

本文内で詳しい手順を解説していますので、参考にしてみてください。

グラフをきれいに貼り付けする方法を教えてください。

グラフを「図」として貼り付けをすると、きれいに貼り付けできないことがあります。

グラフをきれいに貼り付けしたいときは、エクセルの画面でコピーしてからワードにそのまま貼り付けをするか、「図」以外の貼り付けオプションを使ってみてください。

ワードに貼り付けをしてもグラフが表示されません。どうしたらいいですか？

ワードにグラフが貼り付けできない原因はいくつか考えられます。

本文でグラフが貼り付けできない原因と対処法を紹介していますので、参考にしてみてください。

貼り付けオプションはグラフの使用用途に合わせて適切なものを選択しよう！

グラフをワードに貼り付けしたい場合は、エクセルの画面でグラフをコピーしたあとにワードの画面で貼り付けする方法が一番簡単です。

しかし、ワードの貼り付けオプションを使うと、ワード側の書式に合わせたり、エクセルのデータと連動させて貼り付けをしたりすることができるので、うまく活用してみてください。

最後に、エクセルのグラフをワードに貼り付けする2通りの方法をおさらいしておきましょう。

グラフをワードに貼り付けする方法は、「コピー＆貼り付け」以外にワードの「貼り付けオプション」を使う方法もあります。

貼り付けオプションの種類を変えると、ワードの書式に合わせたり、エクセルと連動させたりすることができるので、貼り付けオプションの違いと使い方を覚えて活用してみてください。

グラフをワードに貼り付けする方法以外にも、エクセルのグラフに関する関連記事があります。

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