エクセルでチェックボックスの代わりに使える機能を紹介!

チェックボックスの代わりに使える機能はありますか?レ点を入れたいだけなので、できるだけ簡単な方法を教えてください。

プルダウンを設定しておくと、素早くレ点が入力できて入力ミスも防げるよ。
エクセルでチェックボックスを挿入する場合は、「開発」タブが表示されるように「リボンの設定」を変更する必要があります。
プルダウンを活用すれば、リボンの設定を変えずにレ点が入力できるので試してみてください。
- 空いているセルに「☑」と「□」を入力
- レ点を挿入する範囲に「データの入力規則」を使ってプルダウンを設定する
プルダウンは、チェックボックスの代わりに使うことができる便利な機能です。
しかし、入力した文字が正常に表示されないこともあるため、使い方に少し注意が必要です。
今回は、プルダウンを使ってレ点を入力する方法と注意点を解説します。
チェックボックスは、関数や条件付き書式と組み合わせるとチェックした項目に色付けしたり、集計したりすることができます。
今回はプルダウンを使ってレ点を入力する方法を紹介していますが、チェックボックスだからできる便利な機能もたくさんあります。
チェックボックスの使い方もチェックしてみてください。
エクセルでチェックボックスの代わりにプルダウンを使ってみよう!
エクセルでは、「ちぇっく」という文字を変換すると、「☑」や「✔」などのレ点を入力することができます。
文字を変換したレ点を使ってプルダウンを作成すると、チェックボックスの代わりに使うことが可能です。
本記事では、環境依存文字を使ってレ点などの記号を入力しています。
使用しているデバイス、OSによっては正しく表示されていない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
チェックボックスの代わりに使える記号の種類と入力方法
チェックボックスの代わりに使える記号や種類には、以下のようなものがあります。
入力方法は、「ちぇっく」または「しかく」と入力して変換するだけです。
変換後に表示された候補の中から、使いやすいものを選択してみてください。
チェックマークが表示できるプルダウンの作り方
レ点の記号を使って、チェックボックスの代わりになるプルダウンを作成してみましょう。
プルダウンでレ点が挿入できるように、上記のような表を作成してみましょう。
シート内の空いているセルに、プルダウンの項目になる「☑」と「□」を入力しましょう。
- プルダウンを挿入する範囲を選択
- 「データ」タブをクリックする
- 「データの入力規則」のアイコンをクリック
- 「データの入力規則」を選択する
- 「設定」タブをクリック
- 「入力値の種類」の下向き矢印をクリックして「リスト」を選択
- 「元の値」の枠内をクリックする
- 記号を入力した範囲をドラッグで選択する
- 「OK」を押す
プルダウンを挿入することができました。
プルダウンを挿入したセルを選択して▼をクリックすると、「☑」または「□」を入力できます。
別のシートにリストを作成することもできる
同じシート内にプルダウンの項目を入力したくない場合は、別シートにリストを作成することもできます。
- リスト用のシートを作成
- 記号を入力
- プルダウンを挿入する範囲を選択
- 「データ」タブをクリックする
- 「データの入力規則」のアイコンをクリック
- 「データの入力規則」を選択する
- 「入力値の種類」を「リスト」に変更
- 「元の値」の枠内をクリックする
- リストを入力したシートを選択
- 項目の範囲を選択
- 「OK」をクリックする
プルダウンを挿入することができました。
同じシート内に作成したリストを表示させたくない場合は列を非表示にすることもできます。
しかし、列を非表示にせずに項目を表示したくない場合はこちらの方法を試してみてください。
プルダウンを作成する方法は、エクセルでプルダウン(ドロップダウンリスト)を作成する方法をわかりやすく解説!でも紹介しています。
エクセルでチェックボックスの代わりにプルダウンを作成するメリット
フォームコントロールで挿入したチェックボックスは、レ点の種類や大きさを変更することができません。
しかし、チェックボックスの代わりにプルダウンを作成すると、以下のようなメリットが得られます。
- チェックの種類が変えられる
- 大きさや色を変更できる
それぞれの内容を詳しく解説していきます。
チェックの種類が変えられる
チェックボックスでレ点を挿入する場合は、チェックの種類を変えることができません。
これは、チェックボックスを使って挿入したレ点です。
チェックボックスを使った場合、この形状のレ点以外は挿入することができません。
プルダウンの場合は文字を変換した記号が挿入できるため、レ点の形状を変更することができます。
大きさや色を変更できる
プルダウンを設定してしまうとレ点の大きさや色を変更できなくなりますが、直接セルに記号を入力すれば大きさや色を変更することが可能です。
項目の「元データ部分」の文字の色を変更しても、プルダウンには反映されません。
しかし、セルに直接「ちぇっく」と入力して変換すれば、「形」・「大きさ」・「色」を自由に変更することができます。
「チェックを大きくしたい」ときや、「色を変えたい」場合は、こちらの方法を試してみてください。
プルダウンをチェックボックス代わりに使うと文字が正常に表示されないことがあるので注意!
「エクセルでチェックボックスの代わりにプルダウンを使ってみよう!」の注意書きで説明したように、プルダウンに使用した記号は「環境依存文字」を使って入力しています。
「環境依存文字」って何ですか?
環境依存文字とは、使用しているデバイスやOSなど特定の環境だけで正常に表示される文字のことだよ。
そのため、自分が使用しているパソコンでは問題なく表示されていた場合でも、OSが異なるパソコンやスマートフォン、タブレットなどで表示した場合は、文字化けする可能性があります。
作成した資料を「パソコン」、「スマートフォン」、「タブレット」、「Windows」、「MacOS」など異なるデバイスやOSで使用する場合は、特に注意するようにしてください。
補足

環境依存文字を使う上で、覚えておきたい「文字コード」について簡単に解説しておくね。
特定の文字や記号を画面に表示する場合、「固有の数値」を使ってパソコンに認識させています。
記号などに個別に割り当てられている固有の数値が「文字コード」です。
文字コードには、「Unicode」、「UTF-16」、「UTF-8」、「Shift-JIS」などの種類があり、同じ記号でも文字コードの種類によって割り当てられる数字が変わります。
「☑」の記号の文字コードを見てみましょう。
これは、IMEパッドを使って「☑」の記号を表示させた画像です。
青枠は、文字コードの種類です。
「☑」の行を見てみると、1つの記号に対してそれぞれ異なる数字が表示されています。
使用しているデバイスで使える文字コードが使われていた場合は正常に表示されますが、使用できなかった場合は文字化けの原因になります。
特に、社外向けの資料を作成する場合は文字化けを防ぐために「環境依存」と書かれている記号や文字は、できるだけ使用しないようにしましょう。
エクセルでチェックボックスの代わりに使える機能に関するQ&A
- エクセルのチェックボックスとプルダウンではどちらが使いやすいですか?
-
チェックボックスの場合は、「レ点のON・OFFしか設定できない」点はデメリットといえますが、「文字化けが起こりにくい」というメリットがあります。
プルダウンの場合は、「レ点のON・OFF以外の設定できる」というメリットがありますが、「環境依存文字を使用した場合、文字化けしやすい」というデメリットがあります。
ただし、選択肢が多い場合はプルダウンがおすすめです。
選択肢の数や使い方によって、うまく使い分けてみてください。
- エクセルのチェックボックスの大きさを変更する方法を教えてください。
-
2021以前のエクセルを使用している場合、フォームコントロールで作成したチェックボックスは、大きさを変更することができません。
レ点の大きさを変更したい場合は、セルに直接レ点を入力する方法を試してみてください。
詳しい手順は、≫大きさや色を変更できるで解説しています。
チェックボックスの代わりにプルダウンを利用すればチェックマークの書式の変更が簡単にできる
プルダウンを活用すると、チェックボックスを挿入せずに「☑」や「□」を入力することが可能です。
今回は、チェックボックスの代わりとしてプルダウンを使用するために「☑」と「□」のみを使用しています。
プルダウンを活用すると複数の選択肢が表示できるので、データに合わせて使い分けてみてください。
最後に、チェックボックスの代わりに使えるプルダウンを設定する手順をおさらいしておきましょう。
- 空いているセルに「☑」と「□」を入力しておく
- レ点を挿入する範囲に「データの入力規則」を使ってプルダウンを設定する
チェックボックスとプルダウンは、それぞれにメリットとデメリットがあります。
作成する資料の内容に合わせて、うまく使い分けてみてください。
プルダウンの代わりに使用する以外の機能も紹介しているチェックボックスの記事もおすすめです。