【エクセル】チェックボックスに色付け!レ点の有無で行の色を変える方法

エクセルのチェックボックスを色付けする方法を教えてください。
チェックしたセルだけ色を付けたいんですけど、やり方がわからなくて困っているんです。

チェックボックスとセルを連動させてから条件付き書式で新しいルールを作るとセルに色を付けることができるんだ。操作自体は難しくないから、一緒にやってみよう!
エクセルのチェックボックスと条件付き書式を組み合わせると、チェックを入れたセルに色を付けることができます。
- フォームコントロールのチェックボックスを挿入
- チェックボックスとセルを連動
- 「TRUE・FALSE」を使って、条件付き書式の新しいルールを設定する
チェックを入れたセルの色が変わると、チェックの入れ忘れや入力ミスに気づきやすくなります。
入力ミスが防げると作業効率アップにもつながるので、ぜひチャレンジしてみてください。
チェックボックスは、色付けをする以外にも便利な使い方ができます。
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エクセルのチェックボックスでチェックしたセルは条件付き書式を使って色を付ける
チェックボックスでチェックを入れたセルに色付けする手順は、大きく分けて2つあります。
- チェックボックスとセルを連動しておく
- 表示した「TRUE・FALSE」を使って条件付き書式から「新しいルール」を作成
ただし、Office365からチェックボックスの機能が新しく変わったため、2021以前のエクセルとOffice365のエクセルはチェックボックスの連動の手順が異なります。
バージョン別に解説していますので、使用しているエクセルのバージョンの項目をご覧ください。
2021以前のエクセルの場合
2021以前のエクセルを使用している場合は、フォームコントロールのチェックボックスを挿入し、「コントロールの書式設定」から「リンクするセル」の設定を行い、チェックボックスとセルを連動させます。
今回は、チェックボックスとセルを連動する方法については簡単に解説しています。
詳しい手順は、こちらの記事を参考にしてみてください。
「リンクするセル」は、チェックボックスを挿入したセルと同じ場所を指定することもできますが、今回は手順がわかりやすいように別のセルを指定する方法で解説しています。
はじめに、元になるデータに「TRUE」・「FALSE」を表示する列を作成しておきましょう。
今回は、手順がわかりやすくなるように「チェックボックスを連動するセル」という見出しにしていますが、わかりやすい名称に変更しても問題ありません。
こちらの表を使って、チェックが入っているセルに色付けする手順を解説していきます。
- チェックボックスの上で右クリックする
- 「コントロールの書式設定」を選択
- 「コントロール」タブを選択
- 値の「オフ」・「オン」は、チェックボックスのレ点の有無で自動で選択される
- 「リンクするセル」の枠内をクリック
- 「D4」をクリックする
- 「OK」を押す
チェックボックスにレ点がはいっているときは「TRUE」、入っていないときは「FALSE」が表示されます。
チェックボックスにレ点が入っていなかった場合、「FALSE」の文字が表示されないことがあります。
「FALSE」の文字が表示されなかったときは、一度チェックボックスを「ON」にしてから「OFF」に切り替えてください。
すべてのチェックボックスに「リンクするセル」を設定しておきましょう。
色付けしたいセル範囲を選択します。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「条件付き書式」を選択
- 「新しいルール」をクリックする
- 「ルールの種類を選択してください」という項目から、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリック
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の枠内をクリックして「=$D4=TRUE」と入力
- 「書式」をクリックする
②の手順で実際のデータで数式を入力する場合は、「TRUE・FALSE」が入力されている先頭のセル番地を指定するよ。条件付き書式に入力する数式は、クリックではセル番地が入力できないから手入力しよう!
- 「塗りつぶし」のタブをクリック
- カラーパレットから塗りつぶしの色を指定
- 「OK」を押す
新しい書式のルールの画面に戻ったら、塗りつぶしの色を確認して「OK」を押しましょう。
チェックを入れたセルに色を付けることができました。
「TRUE・FALSE」を表示させたくない場合は、D列を非表示にしておきましょう。
参考
STEP7の数式を変更すると、チェックが入っていないセルに色を付けることもできます。
チェックが入っていないセルに色を付けたい場合は、数式を「=$D4=FALSE」に変更してください。
数式を変更すると、チェックがないセルを色付けできます。
Office365またはエクセル2024の場合
Office365またはエクセル2024を使用している場合は、チェックボックスを挿入したセルが自動的に連動されます。
基本的な手順は2021以前のエクセルと同じですが、数式で指定するセル番地が変わるので注意しましょう。
操作を始める前に、新しいチェックボックスを挿入したデータを準備しておいてください。
新しいチェックボックスを挿入する手順は、チェックボックスの作り方で詳しく解説しています。
セルを色付けしたい範囲を選択します。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「条件付き書式」を選択
- 「新しいルール」をクリックする
- 「ルールの種類を選択してください」の項目から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の枠内をクリックして「=$A4=TRUE」を入力
- 「書式」をクリック
数式で指定するセル番地は、チェックボックスが挿入されている先頭のセルを指定してね。
- 「塗りつぶし」のタブをクリック
- カラーパレットから任意の色を選択
- 「OK」をクリック
「新しい書式ルール」の画面に戻ったら、塗りつぶしの色を確認して「OK」をクリックしてください。
一部のセルにしか色がつかなかった場合は「ルールの管理」を確認する
手順通りに設定したんですけど、一番下のセルにしか色がつきません。
どうしたらいいんですか?
手順通りに設定したはずなのに一部のセルにしか色がつかなかった場合は、「条件付き書式」にある「ルールの管理」を確認してみましょう。
- 「条件付き書式」が設定されている範囲の中にある任意のセルをクリック
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「条件付き書式」を選択
- 「ルールの管理」を押す
一部のセルしか色がつかない場合は、数式のセル番地が異なる数字に変わってしまっている可能性があります。
指定したセル番地以外の数字が表示されていた場合は、青枠の「ルールの編集」をクリックして、もう一度数式を入力しなおしてください。
「条件付き書式ルールの管理」の画面に戻ったら「適用」をクリックして、他のセルにも色がついているか確認してみてください。
チェックボックスのレ点の色を変えたいときは新機能のチェックボックスを使用する
Office365から新しく使えるようになった新機能のチェックボックスは、レ点の色を変更することができます。
ただし、こちらの方法は2021以前のエクセルでは使用できないので注意してください。
- チェックボックスを挿入したセルを選択
- 「ホーム」タブをクリック
- フォントの色の下向き矢印をクリック
- カラーパレットから任意の色を選ぶ
フォントの色を変更するだけだから簡単だね。
例えば、こちらの画像のように「チェックあり」と「チェックなし」で色分けしておくと、セルの色を塗りつぶさなくても違いがわかりやすくなるので、試してみてください。
エクセルのチェックボックスでチェックしたセルを色付けに関するQ&A
- エクセルのチェックボックスの色付けをしたいのですが、どうすればいいですか?
-
2021以前のエクセルを使用している場合は、チェックボックス自体に色を付けることはできません。
しかし、チェックボックスとセルを連動させて条件付き書式でルールを設定すると、チェックの有無でセルを塗りつぶすことができます。
詳しくは、≫エクセルのチェックボックスでチェックしたセルは条件付き書式を使って色を付けるで解説していますので、参考にしてみてください。
Office365のエクセルを使用している場合は、フォントの色を変更するとチェックボックスに色を付けることができます。
こちらは、≫チェックボックスのレ点の色を変えたいときは新機能のチェックボックスを使用するで手順を紹介しています。
- チェックボックスの連動と条件付き書式を使ってセルの色を付けたいのですが、うまくできません。どうしたらいいですか?
-
条件付き書式のルール設定は合っているのに特定のセルにしか色がつかない場合は、ルール内容がうまく認識されていない可能性があります。
≫一部のセルにしか色がつかなかった場合は「ルールの管理」を確認するで詳しく解説していますので、こちらの方法を試してみてください。
エクセルのチェックボックスに色付けして見落としを防ぐ書類を作成しよう!
Office365から新しくなったチェックボックスは、チェックを入れると枠内が黒く変わるので視覚的に判断しやすくなりました。
しかし、2021以前のエクセルのチェックボックスは枠内が白で表示されるため、「チェックあり」と「チェックなし」の差があまりありません。
2021以前のエクセルはチェックボックス自体の色は変えられないため、条件付き書式を使ってセルに色を付けてみてください。
最後に、2021以前のチェックボックスのレ点の有無を条件にして、セルに色を付ける方法をおさらいしておきましょう。
- フォームコントロールのチェックボックスを挿入
- チェックボックスと他のセルを連動する
- 「TRUE」・「FALSE」の文字を使って、条件付き書式から「新しいルール」を設定する
レ点の有無で1行単位でセルに色を付けておくと、「チェックあり」、「チェックなし」が視覚的に判断しやすくなり、便利です。
また、Office365から新しくなったチェックボックスは、フォントの色を変えるのと同じ手順でチェックボックス自体の色を変えることが可能です。
列やチェックボックスに色をつけておくと、データが見やすくなるだけではなく、入力ミス防止にもつながります。
今回紹介した色を付ける方法をマスターして、見落とし防止の効果の高い書類を作成してみてください。
チェックボックスは、色付けをする以外にも便利な使い方ができます。
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