エクセルのグラフの作り方と見やすく編集方法を解説！

グラフは、表で作成されたデータを視覚化できる便利な機能です。

しかし、選択範囲を間違えてしまったり、必要な情報が入力されていなかったりすると、せっかくグラフでデータを視覚化しても正確な情報を伝えることができません。

グラフの作成方法はもちろんですが、編集する方法も一緒にマスターしておきましょう。

本記事では、基本的なグラフの作成方法から編集方法までわかりやすく解説しています。

グラフが思い通りに作成できないときや、編集方法がわからない場合はぜひ参考にしてみてください。

エクセルで作り方を覚えておきたいグラフの種類と基本操作

エクセルで作り方を覚えておきたいグラフは、4種類あります。

上記の4種類は、基本のグラフなのでぜひマスターしておきましょう。

棒グラフの作り方

棒グラフは、数値の大小を比較したい場合に便利なグラフです。

例えば、上記のように「A店」、「B店」、「C店」の店舗別に各月の売上を比較したい場合は、棒の高さを見るだけで売上額の大小が一目で把握できる棒グラフがおすすめです。

棒グラフは、縦棒グラフ以外に上記の画像のような横棒グラフで作成することもできます。

「縦長にスペースが取れない」、「グラフの起点を左側に設定したい」といったときは横棒グラフがおすすめです。

今回は、集合縦棒を使った棒グラフの作り方を解説します。

円グラフの作り方

円グラフは、全体に対して各要素がどれくらいの割合を示しているかを表したいときに使用するグラフです。

一般的に円グラフは、全体を100％として各要素の割合を1つのグラフに表す上記のようなグラフを指します。

他にも、全体の割合に対して極端に数字が少ない系列がある場合に便利な補助円付き円グラフや、2つのデータを1つの円グラフにした二重の円グラフを作成することが可能です。

ここでは、グラフが1つの基本的な円グラフの作り方を解説します。

折れ線グラフの作り方

折れ線グラフは、特定の期間や時間に対して、変化していく数値の推移を表したいときにおすすめです。

折れ線グラフは、1つの系列だけではなく、複数の系列を1つのグラフにまとめることも可能です。

系列が1つのデータを使って、基本的な折れ線グラフの作り方を解説します。

折れ線グラフの場合、同じ範囲を選択しても別の形状のグラフが挿入されることがあります。

「その他の折れ線グラフ」を選択すると、形状をプレビューで確認してからグラフが挿入できるので試してみてください。

複合グラフの作り方

複合グラフは、数値が大きく異なるデータを1つのグラフで表したいときに便利なグラフです。

これは、売上目標と売上実績をまとめた複合グラフです。

上記のように違う種類のグラフを組み合わせると、売上を達成している月がわかりやすいですね。

また、複合グラフは第2軸を設定できるので、2つのデータの数値が異なる表をグラフ化したいときにも適しています。

異なる種類のグラフを組み合わせた複合グラフの作り方を解説します。

棒グラフを見やすく編集する方法と積み上げグラフとの使い分け

エクセルでは、以下の4種類の積み上げグラフを作成することができます。

さらに、この4種類は「縦棒グラフと横棒グラフ」、「積み上げと100％積み上げ」の2つのグループに分けることができます。

グラフの種類は異なりますが作成の手順はほぼ同じなので、積み上げグラフの基本となる「積み上げ縦棒グラフ」の作り方を解説します。

積み上げ縦棒グラフ

積み上げグラフとは、系列が1本の棒で表示されるグラフです。

100％積み上げ縦棒との違いは、積み上げ縦棒は1つの軸に対してすべての系列の値を積み上げていますが、100％積み上げ縦棒は1つの棒を100％として各系列のデータを積み上げます。

一般的な棒グラフは「集合縦棒」を選択して作成しますが、積み上げ棒グラフは「積み上げ縦棒」を選択して作成します。

集合縦棒グラフと積み上げ縦棒グラフの違い

先ほど作成したグラフの比較を使って、表データのどの部分が見やすくなっているのか確認してみましょう。

これは、同じ表を使って、「積み上げ縦棒グラフ」と「縦棒グラフ」を作成して並べた画像です。

左側の「積み上げ縦棒グラフ」を見ると、A店、B店、C店の3店舗のうち、C店が一番売上額の割合が高いということがわかりやすいですが、各店舗の系列の売上額の表示が目盛りの途中で切り替わっているため、各月の金額は少しわかりにくくなっています。

一方、右側の「縦棒グラフ」は、すべての店舗の売上額が0(ゼロ)からスタートしているので、各店舗の売上額は読みやすくなっていますが、全店舗の売上の合計額に対する各店舗の売上額の割合という視点で見ると少しわかりにくいですよね。

このように、同じデータを使っても形状によってグラフの見やすさが変わるので、グラフの特性を理解してグラフの種類を使い分けてみましょう。

エクセルの積み上げグラフの作り方と棒グラフを見やすく編集する方法は、こちらの関連記事で詳しく解説しています。

円グラフはパーセント表示や順番の並べ替えができる

円グラフは、全体を100とした場合に各系列が何割を占めているかを表示したいときに作成します。

パーセントが表示されていなくても、もっとも多い系列が「40代」、もっとも少ない系列が「その他」に分類されている世代ということはわかりますね。

しかし、パーセントの表示がないと各年代が全体の何割を占めているのかまでは確認することができません。

エクセルで作成したグラフに「データラベル」を追加して、円グラフにパーセントを表示させてみましょう。

円グラフに「データラベル」を追加してパーセントを表示する

パーセントは、円グラフに「データラベル」を追加して表示します。

割合が多い順にデータを並び替える

割合が多い順の円グラフを作成したい場合は、元データの表を大きい順(降順)に並べ替えておく必要があります。

割合が多い順に並んでいる円グラフを作成する方法を解説します。

上記のように元の表が横長になっていた場合は、表の縦と横を入れ替えてフィルターボタンを挿入しておきましょう。

エクセルの円グラフにパーセント表示や並べ替えをする方法は、関連記事で詳しく解説していますのでこちらを参考にしてみてください。

エクセルで作成したグラフの色を変える

エクセルのグラフは自動で色分けされますが、書類の雰囲気に合わせて色を変えることができます。

グラフの色を変える方法は、大きくわけて以下の2通りがあります。

それぞれの手順を解説します。

自動で色分けされたグラフの色をまとめて変更する

自動で色分けされたグラフは、エクセルの既存の機能を使ってまとめて色を変更することができます。

エクセルには、グラフの色がまとめて変更できる「色の変更(クイックグラフィックカラー)」という機能があります。

「色の変更」を使って、系列の色をまとめて変更してみましょう。

ただし、「色の変更」を選択した場合は、系列別に色を変更することはできません。
個別で色を変更したい場合は、次で紹介する「系列ごとに個別で色を変更する」を使って変更してください。

系列ごとに個別に色を変更する

グラフの色は、系列ごとに個別で変更することもできます。

今度は、系列ごとに1つずつ色を変更してみましょう。

グラフの色を変える方法については、関連記事があります。

棒グラフ以外のグラフや、色のバリエーションを増やす方法なども解説していますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

エクセルで2つのグラフを1つにしたいときは、片方のグラフをコピーして残ったグラフに貼り付ける

エクセルでは、以下のいずれかの方法で2つのグラフを1つにすることができます。

同じ種類のグラフを1つにしたい場合は、コピー&貼り付けが簡単ですが、複合グラフを作成することでグラフが見やすくなるケースもあります。

上記は、同じデータを使って複合グラフとコピー＆貼り付けで作成したグラフを比較した画像です。

同じ内容で複数回のデータを1つのグラフにしたい場合は、コピー＆貼り付けが便利ですが、売上目標と売上実績のように別のデータを1つにしたい場合は複合グラフがおすすめです。

それぞれの手順を解説します。

「コピー＆貼り付け」で2つのグラフを1つにする

「コピー＆貼り付け」で2つのグラフを作成する場合は、異なる2つのグラフを作成したあとに、一方のグラフをコピーして残ったグラフに貼り付けて1つのグラフにまとめます。

「コピー」と「貼り付け」の操作は、ショートカットが便利です。

操作	今回使用しているショートカットキー
コピー	Ctrl+C
貼り付け	Ctrl+V

複合グラフを作成する

複合グラフを作成する場合は、「おすすめグラフ」のダイアログボックスの中にある「組み合わせ」を選択してグラフを作成します。

エクセルで2つのグラフを重ねる方法は、関連記事でも解説しています。

棒グラフや折れ線グラフだけではなく、円グラフを重ねる方法も紹介していますので参考にしてみてください。

グラフの横軸の数値を変更するには？軸や目盛を編集する方法

グラフの横軸や目盛は、表に入力されている値を参照したものが自動的に挿入されます。

そのため、表の文字や数字を修正してグラフの軸や目盛を編集するケースが多いですが、表の内容は変えたくない場合もありますよね。

今回は、「表を直接編集する方法」と「表の内容を変えずに横軸を編集する」2通りのやり方を解説しますので、どちらかの方法で編集してみてください。

表を編集する

表を使って編集する場合は、表の中で横軸として表示されている部分の数値や文字を編集して修正を行います。

上記の画像の場合、赤枠の部分がグラフの横軸になっているので、表の見出し部分を編集すると横軸の表示を変えることができます。

表を変えずに横軸を編集する

表を変えずに横軸を編集したい場合は、グラフのデザインタブにある「データの選択」を使います。

「データの選択」を使って、グラフの横軸を編集してみましょう。

グラフ横軸の数値変更・目盛の編集方法は、関連記事で詳しく解説しています。

こちらの記事もあわせてご覧ください。

凡例を編集してグラフを見やすくする

「凡例」とは、系列名をまとめて表示している部分です。

「凡例」は、テキストボックスと同じように自由に移動することができますが、テキストボックスとは異なり、直接文字を変更することができません。

「凡例」の編集は、元の表の文字を編集するか、または「データの選択」を使って変更します。

元データの文字を編集する

表の内容も一緒に変更しても問題がない場合は、表の文字を編集してください。

表の文字が「凡例」の文字と連動しているので、上記のように編集することができました。

「データの選択」を使って編集する

表の内容は変更せずに「凡例」の文字だけを変更したい場合は、「データの選択」を使って編集しましょう。

グラフの凡例を編集する方法は、他にも関連記事があります。

凡例の順番を変更する方法や、凡例が表示されないときの対処法などを紹介していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

エクセルで2軸のグラフを作成する手順

数字の桁数が異なる2つのデータをグラフにする場合は、縦軸が1本しかないグラフを作成すると、数字が小さい系列がうまく表示できないことがあります。

新規顧客獲得目標の数字が軸の目盛よりも極端に少ないため、折れ線グラフが直線になってしまっています。

同じグラフを縦軸が2本ある「2軸のグラフ」に変更してみると、折れ線グラフが表示されるようになりました。

上記のような2軸のグラフを作成する手順と、挿入した「第2軸」を削除する方法を解説します。

2軸のグラフを作成する

特定のグラフのアイコンを選択して「その他のグラフ」を選択しても同じ画面を表示することができますが、今回は「おすすめのグラフ」のアイコンから作成する方法を紹介します。

「第2軸」を削除する

挿入した「第2軸」を削除したいときは、「グラフの種類の変更」の画面で「第2軸」のチェックを外してください。

ただし、数字が大きく異なる2つの系列を使ってグラフを作成している場合は、折れ線グラフが直線になってしまう場合があるので注意しましょう。

2軸のグラフの記事は、他にも関連記事があります。

「第2軸」を編集する方法や2軸の棒グラフを並べて表示する方法を解説していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。

グラフを加工して3軸のグラフを作成してみよう

2軸のグラフはエクセルの既存の機能で作成することができます。

しかし、3軸のグラフを作りたい場合は、ベースになるグラフを作成したあとに加工しなければ作成することができません。

グラフの加工の仕方は何通りかありますが、共通の系列を入れて2軸のグラフを2つ作り、グラフを加工して1つにまとめる方法が比較的わかりやすいのでおすすめです。

エクセルで3軸のグラフを作成するおおまかな流れは以下の通りです。

上記の手順通りに操作すると、以下のような3軸のグラフが作成できます。

3軸のグラフを作る手順は、関連記事で詳しく解説していますのでこちらの記事をご覧ください。

エクセルで3次元グラフを作る

エクセルの3次元グラフとは立体的に見えるグラフのことで、「3-Dグラフ」と呼ばれることもあります。

比較的使用頻度が高い「3-D縦棒」と「3-D円」を作成する方法を解説します。

「3-D縦棒」のグラフを作成する

「3-D縦棒」グラフを作成してみましょう。

「3-D円」のグラフを作成する

選択するグラフの種類が異なりますが、作成の手順は「3-D縦棒」とほとんど同じです。

エクセルの3次元グラフの記事は、他にも関連記事があります。

3次元グラフを回転する手順や、グラフを作成する際の注意点などを解説しているこちらの記事もおすすめです。

標準偏差のグラフを作成する方法

標準偏差のグラフを作成する前に、「標準偏差」について簡単におさらいしておきましょう。

標準偏差の意味と活用方法

「標準偏差」は、平均からのばらつきを現した数値です。

実際のデータを使って、平均値からのばらつきの意味を確認してみましょう。

これは、商品Aと商品Bの年間の販売個数と各月の平均個数を入力したデータです。

各月の平均販売個数を見ると、商品A、商品Bのどちらも「1,975」個で同じ個数になっていますね。

しかし、各月の売上個数を見ると、商品Aは平均に近い数字と離れている数字が混在していますが、商品Bは平均に近い数字が多くなっています。

ですが、平均値を計算しても、平均値に近い数字が多いのか、それともデータにばらつきがあるのかという判断をすることはできません。

そんなときに便利なのが「標準偏差」です。

標準偏差の値は、ばらつきが多いデータは数値が大きくなり、ばらつきが少ないデータは数値が小さくなります。

マーカー付きの折れ線グラフで標準偏差のグラフを作成する

標準偏差のグラフは、「散布図」、「マーカー付き折れ線グラフ」、「集合縦棒グラフ」を使って作成することができます。

教科別の平均点と標準偏差を算出したデータを使って、マーカー付きの折れ線グラフで標準偏差のグラフを作成する手順を解説します。

なお、グラフ作成に使用している上記のデータは、あらかじめ平均個数は「AVERAGE関数」、標準偏差は「STDEV.P関数」を使って算出したものを使用しています。

上記のように、グラフ要素から「データラベル」を追加すると平均値が表示されて、標準偏差の値が見やすくなるのでおすすめです。

標準偏差のグラフを作成する方法は、他にも関連記事があります。

散布図や棒グラフを使って標準偏差のグラフを作成する方法は、こちらの記事で解説しています。

エクセルで対数グラフを作る手順

対数グラフとは、目盛が対数で表示されているグラフのことです。

例えば、上記のように数字が倍々で増加しているデータを使ってグラフを作成すると、縦軸の最小値と最大値の差が大きいため、小さい数字の変化がわかりにくいグラフが作成されてしまいます。

上記のグラフを、対数グラフに変更してみましょう。

縦軸を対数目盛にした片対数グラフで作成してみると、小さい数字の動きがわかりやすくなりました。

このように、数字が急激に増加していくデータをグラフにする場合は、対数グラフが便利です。

片対数グラフの作り方

縦軸を対数目盛に変更した片対数グラフを作成する方法を解説します。

対数目盛と普通目盛の違い

先ほど作成したグラフの変更する前と変更したあとの縦軸の数字を比べてみましょう。

軸を変更する前のグラフの縦軸を見ると、縦軸の数字が2,000ずつ増加していますが、対数目盛に変更したグラフは縦軸の数字が前の数字の10倍で増加しています。

つまり、普通目盛は前の数字と同じ間隔で数字が増加していくのに対して、対数目盛は倍々で増加していくということです。

そのため、対数グラフは「細菌の増加数」、「数日で感染者が倍増するようなウイルスの感染者数の推移」、「細胞分裂を繰り返している細胞の数の推移」といった数字が急激に増加するデータをグラフ化するのに適しています。

対数グラフの作り方は、他にも関連記事があります。

両対数グラフの作り方や補助目盛を表示する方法などを紹介していますので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

エクセルで作成したグラフをワードに貼り付ける2つの手順

エクセルで作成したグラフは、ワードに貼り付けすることができます。

ワードに貼り付けする方法は、大きく分けると以下の2通りがあります。

それぞれの手順を解説します。

エクセルの画面でコピーして、ワードの画面に貼り付けをする

エクセルの画面でグラフをコピーしてワードの画面に貼り付けする手順は、他の図形などをコピー＆貼り付けする方法と同じです。

エクセルの画面でコピーして、ワードの貼り付けオプションを使って貼り付けをする

ワードの貼り付けオプションを使用する場合は、以下の5種類から選択することができます。

ここでは、エクセルと同じ書式を利用して、エクセルデータとリンクする「元の書式を保持しデータをリンクする」の手順を紹介します。

貼り付けしたあとのグラフの書式やエクセルデータとの関連付けなどの部分が異なりますが、どの貼り付けオプションを選択しても操作手順はほとんど同じです。

エクセルのグラフをワードに貼り付けする方法は、他にも関連記事があります。

ワードの貼り付けオプションの機能の違いやグラフがワードに貼り付けできない原因と対処法なども解説していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。

エクセルのグラフが表示・更新されないときの対処法

エクセルのグラフが表示または更新されない原因はいくつか考えられます。

主な原因を紹介しますので、グラフを作成する際の操作やエクセルの設定に誤りがないか確認してみてください。

グラフが表示されない主な原因と対処法

グラフが表示されない主な原因には、以下のようなものがあります。

特に、表を選択したあとに別のセルをクリックしてしまっていたり、元の表がないところにグラフを作成してしまっていたりすると、グラフが真っ白になり、何も表示されなくなるので注意してください。

表を選択したあとに別のセルをクリックしてしまっている

表の範囲を選択したあとに、別のセルをクリックしたり、別の操作をしたりしてしまうと、選択した範囲が解除されてしまいます。

上の段の表はグラフに必要な範囲を選択したあとの画像で、下の段は範囲を選択したあとに別のセルをクリックした画像です。

上記のように、範囲を選択したあとに別のセルをクリックすると選択が解除されてしまいます。

表を選択したあとは、他のセルをクリックせずにグラフを挿入してください。

元の表がないところにグラフを作成しようとしている

グラフ用のシートにグラフを作成したい場合や元の表がないシートにグラフを作成したい場合は、元の表があるシートでグラフを作成したあとにグラフを移動させる必要があります。

表のないシートに直接グラフを作成することはできないので、注意してください。

表を作成したシートで、グラフに必要な範囲を選択します。

グラフを挿入したいシートを選択してグラフを挿入しようとしても、真っ白な四角形だけが表示されてしまいます。

グラフを別のシートに挿入したいときは、表のあるシートでグラフを作成したあとにグラフを移動させましょう。

グラフが更新されない主な原因と対処法

表にデータを追加してもグラフが更新されない主な原因には、以下のようなことが考えられます。

この4つの中で更新されない可能性が一番高い「表をテーブルに変換せずにグラフを作成している場合」について、詳しく解説します。

表からグラフを作成した場合、グラフを作成したあとに表にデータを追加しても、右側の画像のように追加したデータはグラフには反映されません。

しかし、作成した表をテーブルに変換してからグラフを作成すると、表にデータを追加するとグラフにもデータが追加されます。

テーブルは、グラフにデータを自動で追加できるだけではなく、計算範囲や書式も自動で追加されていくので覚えておくと便利です。

エクセルのグラフが表示・更新されないときの対処法は、他にも関連記事があります。

グラフが真っ白になってしまう原因や、データを追加すると自動で更新されるグラフの作り方などを詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エクセルで散布図のグラフを作成する方法

散布図を作成すると、2つの異なるデータ間の相関関係を視覚化することができます。

散布図の作り方と相関関係の意味について解説していきます。

散布図の作り方

散布図は2つのデータ間の相関関係を表すグラフなので、「気温」と「エアコンの売上台数」のように2種類のデータが入力されている表が必要です。

気温とエアコンの売上台数をまとめた表を使って、散布図を作成してみましょう。

2つのデータ間の関係と散布図の読み方

相関関係の有無は、散布図のグラフに表示されている点(プロット)の形状で判断します。

点の形状が左下から右上に並んでいるものを「正の相関」、左上から右下に向かって並んでいるものを「負の相関」、点に規則性がなくバラバラになっている場合は「相関関係がない」と判断します。

以下は、2つのデータ間の関係と散布図の形状をまとめたものです。

相関関係の有無	点(プロット)の形状	2つのデータ間の関係
正の相関関係	下から上にほぼ直線上に並んでいる	どちらかの値が増えるともう一方の値も増える
負の相関関係	上から下にほぼ直線上に並んでいる	どちらかの値が減るともう一方の値も減る
相関関係がない	規則性がなくバラバラ	データ間には規則性がない

気温とエアコンの販売台数の関係のように散布図を使って2つのデータ間の相関関係をグラフ化すると、商品の仕入れ数や売上金額の予測を立てることが可能になります。

先を見据えた業務に役立つので、グラフの作成方法と読み方をマスターしてみてください。

散布図のグラフに関する内容は、他にも関連記事があります。

グラフの作り方以外に、グラフを編集する方法やデータ分析をする際の注意点を解説していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

エクセルのグラフの作り方に関するQ＆A

エクセルでグラフを作る手順を教えてください。

エクセルでグラフを作成したい場合は、グラフに必要な範囲を選択したあとに、「挿入」タブから作成したいグラフの種類を選択します。

画面にグラフが表示されたら、必要に応じて「グラフのタイトル」の入力や軸の目盛などの変更を行います。

詳しい手順は本文で解説していますので、参考にしてみてください。

グラフの軸を2つにしたいのですが、どうしたらいいですか？

2軸のグラフを作成する方法はいくつかありますが、「挿入」タブにある「おすすめのグラフ」からグラフを作成する方法が便利です。

表の範囲を選択したあとに、おすすめのグラフから「組み合わせ」を選択して、グラフの種類を決めたあとにどちらか一方のグラフの第2軸の□にチェックを入れてください。

詳しくは、本文のエクセルで2軸のグラフを作成する手順で解説しています。

グラフ作成で気をつけることを教えてください。

グラフを作成する際に特に注意したい点は、2つあります。

1つは、グラフに必要な範囲を正確に選択することです。選択範囲に誤りがあると、正しいグラフが作成できないので注意しましょう。

2つ目は、表の内容が把握しやすいグラフを選択することです。同じデータを使っても複数の種類のグラフを作成することが可能です。

表のどの部分を視覚化したいのかによって、適切なグラフの種類が変わります。

本文で複数のグラフの画像を紹介していますので、参考にしてみてください。

作り方と編集方法をマスターして思い通りのグラフを作成しよう！

エクセルでは、表を選択してグラフの種類を選択するだけで簡単にグラフが作成できます。

ただし、同じデータを使っても複数の種類のグラフを選択できるので、データや伝えたい内容に合わせて適切なグラフの種類を選ぶようにしてください。

最後に、エクセルでグラフを作成する際の基本的な手順をおさらいしておきましょう。

グラフは、エクセルの中でも比較的使用頻度が高い機能ですが、ちょっとした操作の誤りで思い通りのグラフが作成できないことがあります。

グラフの操作がうまくいかないときは、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

コピー＆貼り付けが簡単にできるショートカットキーの記事もおすすめです。

こちらの記事も参考にしてみてください。